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土地探しからの家づくり

2016年3月5日[ケヤキの見える窓辺]

マイホームを考えても共働き世帯ではなかなか土地探しからの家づくりに躊躇される場合が多いと思います。今回着工する物件では共働き世帯の土地探しからの家づくりの実現例なので紹介します。私の方は土地探しからお手伝いさせていただきました。

 

最近ではかなり若い世帯でマイホームを考えておられる方が増えているのではないでしょうか。理由は銀行ローンも若い時に手続きしておけば定年前後には完済できること。共働きの場合ご夫婦で借り入れができるので比較的高額の借入が可能なこと。現在のローン金利は一昔前では考えられないほど低いことなどが挙げられます。

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さて土地探しは今回はどのようにしたのでしょうか。まずご夫婦の職場に通勤可能で子供の教育環境がよい場所などを考慮して最寄駅を絞りました。またつてを頼りに近くにある信頼できる不動産屋さんを紹介していただきました。土地の情報を得るには外部の者からは得難いのでその土地のエキスパートである地元の不動産屋さんが一番です。その土地の教育環境も詳しいので安心できます。その不動産屋さんの紹介で何件か物件を見学させていただきました。施主と一緒に見て回りこちらも様々なアドバイスもしました。

 

教育環境のいいところはなかなか土地が売りにでない場合が多いですね。そのため迅速で的確な判断、アドバイスが必要です。今回の物件は築30年ぐらいの古家付きでした。敷地北側と南側に道路があり、高低差が2m弱ありました。さらに隣地とは既存の擁壁がありました。新たなマイホームの敷地とするには古家の解体、既存擁壁の解体と新しく擁壁をつくり直す必要があり、これらの費用を土地購入費に加えておかねばなりませんでした。また土地購入にあたってはインフラつまり給水、排水、ガス、電気などの情報も必要です。給水の引き込み管が13φの物件またまにはあります。現在は20φは必要ですので引き込み費用に余分に100万円超の費用がかかることもありますので要注意です。

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既存擁壁も解体が必要でしたので土地購入にあたっては隣地の擁壁解体工事の同意も得ておかねばなりません。既存の土地の境界確定は既存の持ち主がされるのが普通ですが境界の確定と地積測量図の作成は既存持ち主側の分担です。

 

それらと並行して建築基準法などの制限などを調査して希望のマイホームが建てることができるのかラフスケッチして概算工事費を算出してローン借り入れ可能額と比較して事業化できるか検討しました。

 

土地購入時点でははっきりしないところもあります。地盤の情報です。正確な地盤の情報を得るには地盤調査するしかないのですが古家付きの場合(確認申請書や地盤の情報書類がない場合が多い)は解体してからでないとできないので。地盤が悪いと地盤改良などの費用が別途必要です。それらのリスクも含めて検討する必要があります。今回の敷地は幸い地山で地盤は良好でした。べた基礎でしたが地盤保証はつきました。

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土地の購入費も含めて銀行ローンを利用するには工事業者を決めて工事請負契約書が必要でした。このあたりも信頼のおける工事業者の決定には十分な時間、情報が必要です。

※写真はしまなみ海道の風景 

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