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不動産を購入する際には専門家による調査を行う!

2019年4月15日[ケヤキの見える窓辺]

最近出会ったトラブル案件を紹介します。連棟長屋の1住戸を購入されたケースである。

 DSCN4317

購入価格が比較的低いためにとくに若者層相手に販売する場合が増えていると聞く。しかも金融機関の融資付きのものがある。不動産を購入した経験のないとくに若年層にとってマイホームを手にしたい思いがあるようだ。家賃を払う金額でローンを組めることが魅力のようだ。しかし長屋は築年数の経過したものが多い。不動産的にはほぼ土地の値段の価値だと思う方がよい。ちょっと住んで建設資金をためてリフォームするか建替えするかを選択できる。しかし物件によっては住むことさえ困難になるものもあることに要注意。

 

タイトルにインスペクター(調査)の必要性をあげたが調査にも限界があることに注意が必要だ。小屋裏や床下を確認するためには点検口が必要だ。それさえ設置されていない物件が多い。またたとえあったとしても床下や小屋裏の隅々まで調査するためには時間と費用が必要になる。通常では点検口から視認できる範囲で判断します。

 

今回の案件は詳細調査しないと見付けられなかった可能性が高いです。3軒長屋の二つが取り壊されたために隣戸との界壁が外壁になって以前見れなかった界壁の基礎廻りが直接外部から確認できるようになったためにシロアリ被害が見つかりました。隣戸との界壁だったためか通常のコンクリート基礎ではなく地面から数センチ上がってコンクリート敷石の上に土台が市からその上に柱を建てて界壁を構成していましたが、その土台がシロアリにやられボロボロになっていました。後に家主から土台上部の柱も一部シロアリにやられているとの知らせがありました。

 

2階に上がると床が隣地側に傾いているのがわかりました。おそらく壁を支える柱がシロアリによって食い荒らされ、さらにシロアリ被害にあってボロボロになった土台の影響で下がったものと思われます。壁と床の支えが一部ない状態で極めて危険なケースであった。

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この状態では家をリフォームするにも構造体から全面に改修する必要があり、多額の費用が必要になります。ただそのまま住み続けるには倒壊の恐れもあります。また隣地の新築住宅にも倒壊して被害を与える危険性もあります。そのため引っ越しをお勧めしましたが不動産を探す時間も必要で、とりあえずしばらくの間そこに住むということになり応急措置の相談を受けました。シロアリ被害の土台、柱は取り替えてジャッキアップして2階床のレベルを調整するという工事をおすすめしました。

※ 写真はしまなみ海道 の風景

 

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