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エアコンの効く家

2018年7月21日[ケヤキの見える窓辺]

大阪でも連日35℃を越え、夜も熱帯夜が続いています。断熱性能が悪い家では日中はエアコンの効きが悪く扇風機と併用されている家も多いのではないでしょうか?さすが夜はエアコンの効きがよくなりますね。

 

夜は日が沈み太陽熱の影響が減ります。また直射日光もなくなりますので窓から入る日射熱もなくなります。これだけ厳しい夏だと夏の暑さ対策にはある程度予算をさいて対処しなければならない地点にいると思います。窓も多種の製品が出回っています。30年前はアルミサッシでも1枚ガラスが標準でした。窓の材料もアルミだけでなくアルミに樹脂をかぶせたものや樹脂のみのサッシもでてきています。ガラスもペアガラスからLowEのトリプルガラスでガスを充填して断熱性能を向上させたものや日射の影響を調整できるものまであります。

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ご存じのように家の断熱性能をあげるには壁に比べて熱損失が何倍も大きい窓については慎重に選ばなくてはなりません。それは夏だけでなく冬では日射による暖房効果も検討しなければならないからです。究極の省エネ住宅は窓のない家だといわれていますが現実はそんな家には住めないでしょう。家の周りの環境も大きく影響します。家が密集してプライバシーにも配慮し、窓に対して日射の影響も小さい都会と緑の日射もたっぷり入る郊外の家では対処がまったく異なります。

 

都心の密集地では窓を設けること自体簡単ではありません。さらに開けたり閉めたりすることでも周囲の目線が気になります。都心でも人間的な生活を確保するためには日光、通風などは必要です。そのためには設計上の工夫が必要になります。プライバシーを確保しながら必要な採光、通風を確保できることが大切です。周囲に気兼ねなく思うが儘に窓を開けたり、閉めたり、日光浴を楽しんだりする環境を実現することがポイントですね。

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逆に郊外では外部環境の中で周囲とのプライバシーの折り合いよりは太陽、通風などの要素の関わり方も違い、窓ひとつ選択するにも方位や卓越風などを考え方位ごとに窓の仕様を変えることも必要になります。また窓の開き方も考慮が必要です。卓越風に対して平行な窓を引違にすると風は家中には入ってきません。開けた窓で風を受ける必要があります。

 

都心でも郊外でも屋根の断熱性能は高いものが必要です。都心でも屋根部部は太陽光をまともに受ける部位だからです。屋根の断熱な夏冬とも家の断熱性能に大きな影響を与えます。夏にはエアコンが効くとか冬では熱は屋根から逃げると足元が冷えて不快になります。

 

外壁や屋根に充填する断熱材も我が国では湿度に対しての配慮が必要です。断熱材に水蒸気が侵入するとグラスウールなどは吸湿により重くなり重力によりずり落ちます。そうなるとその部分は断熱欠損になり結露などでカビなども発生し建物に悪影響をもたらします。予算の都合でグラスウールを使うことが多いですが断熱材にも予算を配分する余裕は欲しいとおもいます。

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窓もトリプルガラスはいいのですが重いのと価格の点であまりおすすめしていません。サッシの枠材もアルミから樹脂などへの移行の最中で住宅ではペアガラスのサッシでもアルミ複合や樹脂の製品が主流です。木製でも気密性能が高いサッシは高価です。

 

いい家づくりとはなんでしょう?この前のブログでは家の敷地の選択も重要だと述べました。快適にストレスを感じない家を目指して私たちはお手伝いさせていただいています。

※ 写真は伊吹山の高山植物

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