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施工実績

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2本の大黒柱の家

土地探しから始まった家。基本計画から1年半の時間をかけて竣工しました。この期間中にお子さんも一人増え親子4人の住まいです。私たちの世代では30代前半ではマンション取得が精いっぱいでしたが最近ではいきなり戸建住宅を取得される方もいらっしゃいます。考え方によっては若い時にローンを組んで定年までに返済を終了させるというのは健全な人生計画かも知れません。それは社会的にも夫婦共働きが標準になり二人でローンを組むことが可能になったためで土地付きの戸建住宅を建てることが可能になったことが大きいと思います。若い時から大きなローンをかかえるということで地震などの災害によって家屋が大きな被害を受け後の人生設計に大きな狂いを生じる例が多く報道されています。今回の計画ではその点も考慮して私の事務所で初めて免震装置付の家としました。熊本地震では震度7クラスの地震が複数くることがわかり、いままでの耐震設計では1度の大地震には耐えることができるが短期間複数来ることは想定外でした。阪神大震災でも倒壊を免れた方も次の地震ではもたないという覚悟で生活されているという話をよく耳にします。たとえ倒壊を免れてもふたたび安全な状態に回復させるには多額の資金が必要になり、人生設計に大きな影響を与えることになる。免震装置は地震の力を弱め家に致命的な打撃から救います。揺れが小さくなるので仕上げ材などの被害も小さくできます。この家のコンセプトは「一つ屋根に暮らす」ということと「親二人で働いて家を支える」ということの象徴の意味で2本の大黒柱で屋根を支える姿をイメージし実現させました。

枕木をイメージした板塀:105×150の断面をもつ木を積んで作った塀。施主とは当初から存在感のあるしっかりした塀をつくることで一致。
2階の各個室からは大黒柱と登り梁とそれに支えられる屋根下の天井が眺められるように工夫。大屋根の下に家族が暮らすイメージを実現。
階段は家の中心にあり、直階段で側壁と分離した構造。その隙間から間接光が漏れる。必ず家の中心にある大黒柱を介して上り下りする
バルコニーはほぼ3間ある。図書コーナーに面していて読書に疲れたらバルコニーに出て遠く瀬戸内海を眺められるように工夫。

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