pagetop

BLOG

blog

新しい血縁を超えたつながりの家

2016年5月7日[ケヤキの見える窓辺]

いままでは家づくりというのは家族のためのものがほとんどでした。しかし家族をイメージする夫婦と子供2人の世帯は少数派になり、一人世帯が圧倒的に増えている。

IMG_1373

直近の国勢調査では若い人の未婚率にストップがかかったもののまだ結婚していない団塊ジュニア世帯が相当残っているという。そこで血縁のない人同士が家族的に生きることの家の形が求められている。一つはすでにあるシェアハウスのようなものや私の学生時代にはあった1階にご高齢者の大家さんが住まわれ、2階に学生が下宿する形の進化したもの—-高齢者世帯の2階に若者が住み高齢者世帯の手助けを条件に家賃を下げるようなしくみがつくれれば若者の自立支援にも高齢者対策にもなる。

 

都市郊外の住宅団地が歯抜けのようになり、町全体の活性がなくなり、残された高齢者の孤立がさらに深まることが懸念されている。どうしたらいいのだろう。それにはもう少し私たちの働きの場が会社だけでなく在宅勤務できる形に進化していくことがカギになる。つまり郊外で働け、子どもを2,3人作って、近くにおばあちゃんもおじいちゃんもいるという形だ。郊外には都心にない自然があるのも魅力だ。朝野鳥の声で目が覚める生活もちょっと魅力的だ。制限だらけの都会の公園とちがい、子どもの遊び場も一杯ある。

 IMG_1385

家づくりのお手伝いを始めて30年近くになる。一人暮らしの若者の家、ご高齢者の家、若者世帯の家、二世帯住宅、1階が賃貸住宅で2階にお住まいになられている家、戦前に建てられた家の身体に障害を持たれた人の全面改修リフォームなどお手伝いさせていただいているが、うまくいっているのはなんらかの家族のつながりを家の近傍でもたれているケースが多い。ご高齢者の家でも遠隔地に子供が働いていて、子供と完全に別居状態である場合の家づくりはどうもうまくいっていない。

 

やる気はあるが資金や経験の足りない若者と、不動産、経験、生活の知恵などの豊かな資源をもつ高齢者の間に緩やかな家族的な関係を築くことがこれからの課題のようだ。みんなが幸せになるために。

※写真は五色沼の風景

 

 

  • ケヤキの見える窓辺
  • お問い合わせ
  • 建築家×弁護士